すべては堀江が悪いのか

逮捕、拘留されてはや一週間、『ミスターライブドア堀江貴文氏について。
何やらマスコミの堀江叩きに対する批判、日本独特の判官びいきによるかわいそうといった意見が増えている件について。
彼は全面的に悪いわけではない。ただし、悪くないわけではない。それが僕の意見。
よかった点といえば、何よりもまず大阪近鉄バファローズの買収に乗り出したこと。少なくともこのことによって楽天誕生に向かい始めたのではないか。誰も手を上げなければ、誰もそんなこと考えもしなかった。たとえそれが売名行為だったとしても。(当時僕はそう思っていた)
マスコミの上場のあり方に一石を結果的に投じたこと。今のヤンジャンサラリーマン金太郎でもやってますけどね、上場なんかしたらマスコミの質が落ちるということを考えさせたんですね、結果的には。
悪かった点。これはあまりにも多くあげられるのでパス。

そして彼はおそらく法に触れたと考えられる。抜け目なくやったつもりだったろうが、あまりにも目立ちすぎてしまったのではないか。グレーゾーンは限りなくブラックに近くなったということであろう。
これはフェアではない。フェアで成功を収めるのは限りなく難しいが、それが手腕というもの。それができなければ選ばれしものではなかったというだけの話。

僕が好きなトム・クランシーの一節を引用させていただければ、彼は間違った方法で正しいことをやった。バファローズの件においてもニッポン放送の件においても、うまく根回しをして、いくら自分が好むからといってあんなカッコはしないで、多少なりともまともに見せようと努力するだけで、結果は多少なりとも変わった可能性がある。
今回の株バブルを引き起こした原因のひとつも彼だろう。ただ彼は上流階級にありがちな金を持ってるが故に金に囚われるという毒牙にかかってしまった。それが歪みの始まりなのかもしれない。

うーん、いまいち。