思い出

僕が長編小説を読むようになったきっかけの一冊が実がこれ。

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

中学のときかな、部活中に特殊な趣味をお持ちだった友人*1にこの本のことを聞いて、その内容に惹かれて後に購入と。その友達は金八のパロディーだなんて言ってたけど、確かにそうであったけども、実際のところはもっと中学三年生がクラスメートを殺し合いするという、よりディープでダークな世界観であるにもかかわらず、どこか青春を感じさせる爽やかさをも持ち合わせているというまさに珠玉の一冊でした。あの時はまさに寸暇も惜しんで読書に没頭していた記憶が。今でもあの描写を見ると気持ち悪くなるシーンが多々あるんですけど(苦笑)
それにしても作者の高見広春さんは今は何をしているんだろう?
この作品について言うと、映画化されたときに六番目の小夜子以来、栗山千明と再会させてくれたのもこの作品だし、かなり深い思い入れがあるんですよ。
ちなみにこんなのも買ったり。
バトル・ロワイアル・インサイダー―BRI

バトル・ロワイアル・インサイダー―BRI

その後僕は高見広春が尊敬してるというスティーブン・キングの作品を図書館から探しては、読みまくってましたね。

それで数年後に出会ったのがこれ。

バトル・ロワイアル II 鎮魂歌

バトル・ロワイアル II 鎮魂歌

第二作ということでかなり期待して読んだのはよくなかったですね。作品の内容自体はよかったんだけど。
悪かったとこを言うと、まずは映画版のストーリーを継承して、なおかつ映画制作を前提に書かれていることが丸わかりだったということ。なおかつ映画は不発、と。
Ⅰ(便宜上)の映画の主要キャストは大物が多いですからね。柴咲コウ栗山千明前田亜季永田杏奈山本太郎安藤政信小谷幸弘高岡蒼佑藤原竜也塚本高史佐野泰臣と何人かは一線級でやってるって言ってもいいんじゃないでしょうか。

Ⅱも映画のストーリーを踏んでることを除けば、おおむね満足できる出来になってますね。

ちなみにⅠの作者の高見広春が音楽好きらしく、結構それに関する記述も多かったり。
Ⅰでは、明日なき暴走のブルース・スプリングティーンやボブ・ディランジョン・レノンルー・リード、ボブ・マーリイ、ヴァン・モリスン、フランク・シナトラなどで主人公は国では禁止されているロックギタリストで、Ⅱではその辺が多少継承され、ボブ・ディランや「スモーク・オン・ザ・ウォーター」などという記述もある。

なにやら1月にこんなものが発売されたようで。

バトル・ロワイアル2 外伝―3‐B 42 Students

バトル・ロワイアル2 外伝―3‐B 42 Students

今度本屋に行ったら探してみますか。

*1:よくよく考えれば、中学ん時から彼の影響でその手の最近話題のあの世界には詳しかったな、と(苦笑)